2016年9月13日火曜日

「Walk On By」



岡部あきらのセカンドアルバム「Walk On By」が完成し、遂に自宅に届きました。


全国発売は11/23の予定で、全国のCDショップ、AmazonやiTunes等で購入していただけます!
そして嬉しいことに、都内の一部CDショップや全国の雑貨屋さんやカフェ等の店頭にも並べていただけるようなので、またあらためて告知させていただきます!


さて

あらためてCDがパッケージになって届いてみると、iPhoneに入ったマスター音源は
数えきれなくらい聴いてよくよく知っているはずなのに全く別物に感じています

最近、僕自身もなかなかCDって買わなくなりダウンロード主体になりました

ですが

「物」として、この手で触れられる、ということはなんてワクワクする体験なんだろう

待ちにまった新しく発売されたCDを開封し、ライナーを1ページずつめくりながらボロボロになるまで歌詞を繰り返し読んでいたあの頃

それは音楽という海をとても遠いところまで航海していたのです

聴き終えると長い旅から帰ってきたような気がする

ほんのひととき

行ったことのない世界に浮かぶ雲になり、キラキラ輝く街に行き交う人々を眺めていた。

自分の作品だからかもしれないけれど、そんな何とも言えない暖かさを思い出したのです

そして

このアルバムが完成するまでに本当に沢山の方々にお世話になりました

全国の皆さんの応援やご協力があってのこと

僕ひとりでは絶対できなかったことです


ここ数日は出来上がったCDをお世話になった皆さんや、お待ちいただいている関係各所に送らせていただく日々でした

まずは、あの人に送ろう、このお店にも、とリストアップしていきました

ひととおり書き出して梱包していると

「あ、あそこにも、あぁ、ここにも…」


またどんどん溢れてきたのです

全国、そして海外でお世話になった方々にお礼の手紙を書きながら、やっと僕なりの最大級のお礼がお渡しできる

そのことがただただ嬉しく

そんなに沢山の方々に支えていただいていたのか…

と、あらためて感謝の気持ちでいっぱいになりました

そして

ありがとうと言える人がいることに幸せを感じています。


先日


大阪でのレッスンへ向かう満員電車が高槻駅へ着いた時

小学生だった自分を思い出しました

オトンの見舞いで毎週日曜に高槻の病院へ通った

あの時は電車酔いもしたり、本当に高槻が遠かった

友達と遊びたいので見舞いに行きたくなかった

病院の匂いが大嫌いだった

悪性の癌で入退院を繰り返し、その度に衰弱していくオトンを見て

僕は可哀そうというより

怖かった

自分はどうなるのだろうか…

いつもそんな思いで降りた高槻駅のホーム

ふと

あの時の自分にも聴かせたくなった

俯いて歩いている小学生の自分に、新しく出来たアルバムをと思い

iPhoneで流してみた

聴こえるかな?

今は自分がこの先どうなるのかわからないだろうし

もうすぐ怖がっている事は訪れるてしまう


でもね

その先にはこんなに沢山のあたたかい人たちに出会えるんだよ

海外でも演奏できるんだよ

みんなに助けてもらって、とってもとっても素敵な作品を作らせてもらえるんだよ

だからね


がんばれ


がんばれ


大丈夫だから


もう大丈夫だから


高槻駅から電車が動き出した頃

これから先もきっとツラい事があるだろうな…

でも

そんな時は未来の自分からメッセージが届いているかも知れない

乗り越えればこんなに嬉しい事があるよって。


そして


メッセージを受け取るには

さらにさらに歩き続けなければ

「Walk On By」

そう

歩き続けなければ。


最後に

このアルバム制作に携わって下さった全ての人たちに心から感謝と御礼を申し上げます

本当に本当にありがとうございました。





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