2017年11月7日火曜日

それぞれのやり方


11月3日。


昼間に生徒さん主催のチャリティーコンサートで演奏のお手伝いをするお仕事。

京都は御所の横にあるパレスサイドホテルには招待客で満席。

そして

ランチ付きという、なんという太っ腹なイベント

著名な方からお花や電報も届いていました。

日本画も描かれる女性で、50号の大きな絵画を数枚展示した中でのジャズライブでしたが


数年前


彼女はテレビ番組を観ていました


それは内戦の続く中東で、インタビュアーが少女に問いました


今、何が欲しい?


すると少女は言いました


「日曜日まで生きていたい」


その言葉に心を動かされたのです。


私にも何かできることはないか

そんな思いをずっと持ち続け、一生懸命にギターの練習をされました


チャリティーコンサートで集まった募金は「国境なき医師団」へ。


80歳にして、こういうイベントを企画し

自分の全てを、まさしく全身全霊で挑まれました。


本当に素敵でした


その夜


僕の尊敬する音楽家

坂本龍一さんの映画のプレミア上映がありました。


翌日の11月4日からドキュメンタリー映画が上映

来年1月にはニューヨークのPark Avenue Armoryでたった200人限定で行われた

スペシャルなライブの模様が上映予定ですが、僕が行ったプレミア上映では

なんとこの二本が続けて上映されるのです、、、!


三時間


休みなし(笑)


限定グッズもゲットして幸せでした




予告編がyoutubeにアップされてますのでリンク貼っておきますね。

「Ryuichi Sakamoto CODA」
https://youtu.be/Goo_LRPrnk8

「坂本龍一PERFORMANCE IN NEW YORK:async」
https://youtu.be/NSeGbbnhK3g



映画の中での印象に残る言葉

「もうちょっと、はずかしくないものを残したいんですよね」


僕がソロアルバム「matka」を作るキッカケになったのが

2004年の坂本龍一さんのピアノソロコンサートなんです。

DVDの映像を観て、そうか、こういうスタイルもありなんだなって思えた

大きなヒントをくれたんです。


今年発売されたアルバム「async」そして映画から

新しいヒントが得られるのではとワクワクしていたけれど


そんな単純なものではなかった


そこには、ただただ坂本龍一という生き方があり


「あなたはどうする?」


という、音楽家としての深くて重い問いかけがあった


僕はそう受け取ったのです。



翌日の11月4日


高槻までfebian reza pane さんのピアノソロコンサートを聴きに行って来ました。

パネさんは大貫妙子さんや小野リサさんのサポートをする素晴らしいピアニスト


サポートも素晴らしいけれど、彼のオリジナル曲の世界観が

僕のソロの曲と似ているところがあると、能登のライブでもお世話になった

ボーカルの田中志保さんが教えてくれたんです。





小さいスペースで、完全生音でのライブでしたが、表情豊かな音色から

いろんな楽器の音が聴こえてくる不思議。


特にチェロの音色


ピアノと語らいながら、その楽器が一番美しく響くポイントで演奏する


素晴らしいテクニック。


そして独特のタッチ。


そんな演奏を聴きながら


やはり


パネさんという生き方を強く感じていて


何かを吸収しようと思っていたけれど


昨夜の答えも出るどころか


ここでも


「あなたはどうする?」


という問いがより大きなものとなりました



そして今日


こうやって思い返しながらブログを書いていて


ふと


気づいたんです



やり続けること。


近道なんてないし


失敗したらまた次を考えれば良い


ただただ


やり続ける


小さな一歩の積み重ね


その先にしか答えはないんだよ


さらにその先へ行くには

また一歩ずつ歩いて行くしかない



考えている暇があったら動いた方が良い


でもそれは


実は


最近、自然と意識していたことであり


ああ、結局そうなんだな





再確認。




そうそう


坂本龍一さんの映画の中で

自宅で薬を飲むシーンがありますが、そこで僕も愛用しているklean kanteenの水筒が。


「あ!同じ水筒持ってる!」


と妙に嬉しかったのであります(笑)



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